しながわ 笑顔のバトン
二人の部屋に遊びにおいでよ♪ Noはないから、新しい扉の向こうに何か新しいものが見つけられるよ。
今回ご紹介するのはtovilla (トビラ)さん
まいぷれ:2011年10月1日にオープンをされたとのことですが、今日までの経緯を教えてください。
全国に店舗がある洋服の小売りなどを行う企業に20年ほど勤めていて、そのうち6年ほど店舗での販売経験や管理者の経験をし、その後は本部に在籍し企画、マーケティングなどのキャリアを積んできました。
チームの解散をきっかけに、20年の思いもあり、家内も手伝ってくれるということだったのでこの空間作りをめざしたんです。
その当時、戦後直後の考えと違って、たくさんものを作って消費者を直接的に幸せにする考え方では、店舗はとても難しい環境にありました。
メーカとの商談では、値段を安くするという理由で物をたくさん作るという仕組みが定着していたため、「この商品売れていますよ。この商品を大量に作りましょう」という話になり、消費者が求めているライフスタイルから考えられる商品を提案されることはなく、疑問を感じていましたね。
自分の店舗を持って20年の経験を生かし社会貢献をしたいと思ったのですが、洋服屋としての店舗は構えたくなくて、アクセサリーや靴、そして小物や食べ物など消費者のライフスタイルを考えた生活のプロデュースというのでしょうか『こういう環境で生活している人が、こんなスタイルの洋服を着て、そんな人が武蔵小山に買い物をしにくる』という、想像が出来る世界をこの店舗で作りたいと思ったんですよね。
ですから当店のコンセプトは“僕と家内の部屋に遊びに来てください”で、この店にあるものは、2人が好きな商品を集めています。
まいぷれ:商品のこだわりやキメ手は?
まずは、消費者と職人までのつながりを大事にしています。職人が消費者のために一生懸命作ってくれたり、また消費者もその気持ちを感じ取ってくれるような価値ある商品などを一つ一つ扱って行きたいと思っているんです。
例えば、最近は後継者問題で商品が疲弊している日本の生産物は多くあると思うんです。
その一つで、僕が着てるシャツは、おじいちゃんとおばあちゃん二人で作っています。後継者もいません。
生活が出来ればいい、この年まで仕事をさせてもらっているということに感謝をされている二人の考えで、信じられないぐらいの価格で提供して頂いています。
また、鞄を作ってくださっている職人さんは、とにかく使ってほしいと思われていて「数年して壊れたらちゃんと直すので持って来て下さい」と言って頂いています。
そんな心のこもった商品を多く取り入れられたらいいんですけどね・・・
それから「この洋服とこの商品をどうやってコーディネートしよう~」と、お客さんの想像力をかき立てて頂けるような商品も集めるようにしています。