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特集!まちを楽しむ

「あうるすぽっと」案内

2008/08/27

豊島区立舞台芸術交流センター
再開発都市として注目される東池袋4丁目に今年9月、劇場「あうるすぽっと」(豊島区立舞台芸術センター)が誕生!今号ではオープンに先駆けて、「あうるすぽっと」の魅力をご紹介。華やかなキャストの並んだ柿落とし公演も注目!
「演劇」を中心に舞台芸術を発信。
池袋に新たな賑わいを創出します。


今年9月、東池袋に新劇場「あうるすぽっと」(豊島区立舞台芸術交流センター)が誕生する。池袋の新たな文化芸術の拠点として早くも注目を集めている同劇場。劇場のコンセプトをスタッフの小沼さんに聞いてみた。
 「『あうるすぽっと』は、『演劇』を中心に舞台芸術の創造・育成・発信の場として、劇場プロデュース公演や提携公演を中心とした質の高いプログラムをはじめ、ワークショップ、レクチャーなど次世代の担い手を育てる育成プログラムをお届けし、皆様に本物の舞台に触れていただきたいと思っています。そして、この劇場ができたことで副都心池袋に新たな賑わいが創出され、文化都市池袋に発展していくことを期待しています」
  同劇場の客席数は301席。劇場としては決して大きいとはいえないが、それだけに出演者と観客の距離が近く、臨場感あふれる舞台が楽しめそうだ。
 「『あうるすぽっと』の“すぽっと”には、人と文化が交流する地点でありたいという意味が込められています。したがって、301席とは思えない落ち着きのある本格的な劇場にこだわってつくられました。場内は、上質な劇をゆっくりお楽しみいただける十分な設備を整えています。また、劇場入り口のホワイエも、他の劇場と比べてゆったりとした空間です。このホワイエは、時には皆様の創作活動の場“ギャラリー”としても使っていただきたいと考えています」

「あうるすぽっと」DATA
客席数/301席(車椅子席を含む)
住所/豊島区東池袋4-5-2 ライズアリーナビル2F
交通/
東京メトロ有楽町線「東池袋」駅直結徒歩1分
「池袋」駅東口徒歩8分
都電荒川線「東池袋四丁目」駅徒歩2分

4つの柿落とし公演に注目。 6月より公演チケット前売り販売開始

ミュージカル「ハロルド&モード」

9月20日(木)~30日  14回公演
前売り販売開始 6月30日(土)

日本初上演! おとなの恋のミュージカル

自分の今をもてあまし、自殺ごっこを繰り返す19歳の青年ハロルド。「死」に漠然と夢を抱いている青年だ。ある日、彼は不思議な老婦人に出会う。婦人の名前はモード。周囲を戸惑わせるような彼女の行動に、たまたま居合わせたハロルドは巻き添えを食らってしまう。最初は迷惑顔だったハロルドだが次第にモードと通じ合い、やがて男女としても強く惹かれあうようになる。19歳にして生きる屍のような自殺狂ハロルドと、79歳でいまだ青春真っ盛りな老婦人モードの恋の行方は…。繊細かつ大胆、ユニークなかたちの恋物語。

チケット情報:全席指定5,500円
チケット問い合わせ「ぷれいすチケットセンター」5468-8113

作/トム・ジョーンズ(原作/コリン・ビギンズ) 
音楽/ジョーゼフ・サルキン 
演出・翻訳/勝田安彦 
出演/大方斐紗子・三浦涼介・旺なつき・杉村理加・立川三貴

駅・ターミナル

9月20日(木)~30日  12回公演
前売り販売開始 7月23日(月)

明治4年に日本初のターミナル駅として 開業した「新橋駅」でのロマンス

堤春恵の新作戯曲を木山事務所が初上演。物語は明治4年に日本初のターミナル駅として開業した新橋駅のホームと車内で展開される。文明開化を急ぐ政治家たち(伊藤博文を中心に金子堅太郎、伊東巳代治ら)と、7歳で官費留学生となり自立した女性、津田梅子の人生を赤裸々に描いたロマンス劇。

作/堤春恵 演出/末木利文 
出演/外山誠二・久世星佳・金子由之・村上博・林次樹・本田次布・岩下まき子・内田龍磨 他

チケット情報:全席指定5,000円
チケット問い合わせ「木山事務所」15958-0855

海と日傘

10月30日(火)~11月11日  15回公演
前売り販売開始日 6月30日(土)

竹下景子、平田満主演。 岸田国士戯曲賞受賞作品

言葉では語ることのない夫婦の情愛を、静かに流れる日々の暮らしを通して淡々と描きつつ、そこに潜む人の生の深淵をえぐり出した本作。1994年に初演され、第40回(1996年)岸田戯曲賞を受賞した劇作家・松田正隆の代表作だ。主演に竹下景子と平田満、演出に文学座の高瀬久男という重厚な顔ぶれを迎え、柿落しにふさわしい深い感動が劇場を包む。

チケット情報:全席指定5000円
チケット問い合わせ
「ぷれいすチケットセンター」5468-8113

作/松田正隆   演出/高瀬久男
出演/竹下景子・平田満 他

朱雀家の滅亡

9月20日(木)~30日  13回公演
前売り販売開始日 9月15日(土)

朱雀家の悲劇を描いた三島由紀夫の代表戯曲。実力派女優、佐久間良子が熱演

1967年に発表された三島由紀夫の代表戯曲。太平洋戦争末期、華やかな“ある華族”を舞台に一家が崩壊していく姿を描き、忠誠心とは何か、人は何のために生きるのかを問いかける重厚な作品。演出は人気実力を兼ね備えた青年座の宮田慶子。主演に実力派女優、佐久間良子を迎えてお届けする。

作/三島由紀夫 演出/宮田慶子 
出演/佐久間良子・中嶋しゅう・窪塚俊介・森田彩華・金田龍之介

チケット情報:全席指定7,000円
チケット問い合わせ「ぷれいすチケットセンター」5468-8113

柿落とし公演の見どころを聞きました

“感動を残す舞台”を専門家と検討を重ね4公演が決定しました。

あうるすぽっとの運営にあたり、演劇の専門家の、とくに作り手の意見を取り入れようということで、演劇評論家や演出家の先生、制作プロデューサーなど専門の方々に、アドバイザーとして参画していただきました。そこで、柿落し公演にふさわしい演目を検討し、「流行に左右されない」「観客に感動を残す」舞台をコンセプトに、この4公演が決定されました。柿落し公演の最初を飾るミュージカル「ハロルド&モード」のテーマは、「死」と「再生」。奥深く重みがあるテーマですが、これを表面だけではなくどう表現するかが芝居の面白いところだと思います。今回、ミュージカルとしては日本初上演となりますが、涙あり感動ありの心にしみじみと残る作品です。
あうるすぽっとでは、日本各地の劇場との連携や、いずれは海外も視野に入れていきたいと考えています。また、公演とあわせてワークショップなども開催し、気軽に舞台芸術に親しんでもらうことで一人ひとりの文化度を高められる“本物の舞台”にこだわって取り組んでいきたいと思っています。

この情報の出典 「まるごと池袋マガジン 池袋15’」